職業訓練がかなりオイシイという話

少し前の話になりますが、僕は2社目を退職する際に3社目を決めていませんでした。
いわゆる「空白期間」が発生するのを前提として、2社目を辞めたんですね。

というのも、中途で入社した広告代理店で少々疲れてしまい、病気が悪化する兆候があったのですね。
またしても本格的に体調を崩しては家族にも迷惑がかかるということで、妻の強いアドバイスにより退職を決めました。
ついでに言うと、その無職期間中に次男が無事に誕生。
大きなライフイベントに耐えうる精神状態・健康状態ではなかったかもしれないので、結果的には良い判断でした。

その際、いわゆる「空白期間」があったので、失業保険をもらいながら職業訓練に取り組みました。
お金の面でも、スキルの面でもオイシイと思うので、みなさんにも紹介したいと思います。

目次

自己都合退職でも待機期間がなくなる

会社を辞めて無職になった場合、失業保険(正式名称は少し違いますが、一般的にこのように言われます)がすぐにもらえるかと言うと、実はそうではありません。
無職になった日から数えて7日間は待機期間といって失業認定をするための日数として、失業保険はもらえません。
加えて、自己都合退職の場合、この7日がすぎても「給付制限期間」として2ヶ月は失業保険は給付されない仕組みになっているのです。
(ちょっと前までは3ヶ月でしたので、緩和されたようです)
そりゃ、勝手に会社を辞めて、すぐにお金がもらえるなんて、そんなにオイシイ話は無いわけで…。

といいつつも、職業訓練に取り組めば、その期間中はずっと失業保険が日額で給付されます。

どういうことかと言うと、簡単な例ですが…
失業保険給付日数90日、待機期間7+給付制限2ヶ月の人が自己都合で8月31日に退職した場合、実際に失業保険を受け取れるのは10月8日から12月7日までです。
しかし、職業訓練に取り組んでいる場合、その期間中は毎日失業保険を受給できるという仕組みがあります。
10月1日から6ヶ月間の職業訓練に取り組めば、10月1日から翌年3月31日まで失業保険を受け取れるという仕組みになっています。

これはびっくりでしょう。

結構充実した金額がもらえる

仮に退職前の月収が30万円であれば、失業保険はざっくり月額20万円になりますので、それが6ヶ月間もらえるというのはかなりありがたい制度です。
(勤務年数や年齢などにより差が発生します)
※ちなみに、失業保険は非課税なので、翌年の住民税などが安くなるメリットもあります
もちろん、賞与に該当するものは存在しないのですが、預貯金がある人は十分に暮らしていけるんじゃ無いかな?と思います。

これはかなりざっくりとした試算ですので、みなさんにこの試算が当てはまるわけではありません。
必ず、ハローワークに出向いてご自身でご確認ください。

職業訓練の内容も多岐にわたる

僕が受講したのは東京都が民間に委託して実施している「財務管理科」というコースでした。
東京駅から徒歩圏内にあるTAC八重洲校で、TACの先生の講義が聞けます。
簿記3級、簿記2級、消費税法能力検定2級、法人税法能力検定2級、キャッシュフロー計算、Microsoft Office入門〜基礎…などの講義を受けることができます。
これらの内容は、自腹で払ったら10万円は余裕で超えると思います。
なにしろ、TACの簿記2級コースは9万円程度ですから。

他にもWEBデザインに関するものや、Adobeソフトのトレーニングに関するもの、貿易事務に関するものなど様々なコースがあります。
どれも20人程度の定員のようですが、かなり倍率が高く面接(面談?)での選考があります。

毎日の生活

当たり前ですが、学校のように時間割りがあります。
9時から17時頃まで、60分の講義が6コマ。授業の間に10分休憩とお昼休み60分があります。

無職の期間でも規則正しい生活ができるのも嬉しいですね。
ちなみに、訓練を欠席すると、その日の失業手当は受給できないルールになっていたと思います。

僕の受けた「財務管理科」は20人でうち3人が男性、そのほかは女性でした。
年齢も様々で、高卒で入った会社を短期間で辞めて訓練に取り組んでいる若い人や、50歳過ぎの御婦人もいました。

あと、どうやら妊婦さんも紛れていたようです…。
失業保険の本来のルールでは、妊娠出産に伴う退職の場合は給付を受けられませんので、ちょっとした裏ワザになっているのかもしれません。

TAC校舎内の自習室などは使用できない決まりになっています。

空白期間の言い訳になるし、転職活動に時間を割ける

よく「転職する際は、次の会社を決めてから現職を辞めましょう」と言いますね。
もちろん、これができるに越したことはありませんが、雇用期間契約満了での退職や、少しお休みしたい場合の転職の場合、どうしても空白期間が発生しがち。

こんな時の言い訳に使えると思います。
「この無職の期間は何をしていたんですか??」って転職の際に聞かれても「キャリアアップのために職業訓練でプログラミングを学んでいました」と。

もちろん、無職期間には変わりませんが、ニートやっているよりは印象がいいかもしれません。

また、訓練とはいえ、最終目標は次の会社に就職すること。
転職活動に関わる理由であれば、授業のおやすみも可能です。
※この辺りの扱いは、自治体やコースによると思うので必ず確認しましょう
仕事のスケジュールをやりくりしながら、終業後に面接をするというのもなかなかハードですから、体調を崩すようなハードな職場なら、退職してからじっくりと転職活動をするのもありだと思います。

知らないと損をするオイシイお話

こんなことは誰も教えてくれないと思います。
転職エージェントは早く転職して欲しいでしょうし、学校でももちろん教えてくれません。

失業保険をもらうことに抵抗がある方もいるようですが、全くそんなように思う必要はありません。
みなさんの給与明細には「雇用保険料」として、毎月いくらかが天引きされているはず。
これは、「無職になっちゃった時のために保険に加入している(させられている)」ということなのです。
で、いざ無職になったら給付を受けるというのは自然な利用方法です。

ご自身で加入している損害保険なんかで、自分の持ち物の破損修理を依頼するのと同じ感覚です。
もちろん、不正受給はいけませんので、絶対にやめましょう。

最後に…自分で確認しましょう

読者さんには、この記事の内容を丸呑みにして失敗して欲しくはありません。
「こんな制度もあるんだな〜」と知るきっかけになればいいかなと思おっています。
なので、利用する際は必ずご自身でハローワークなどに出向いて説明を受けた上で、キャリアの選択の一つにいかがでしょうか。

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やべっち
平成生まれの二児の父親。 仕事とのバランスを取りながら家族と幸せに生きる父親について研究中。 子育てや20〜30代の働き方について発信してます。新卒の就職先で過労とパワハラでダウンして、躁うつ病を発症。現在はヘルシーに働きつつ、ブロガーとしても活動中。
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