僕はずっと事務仕事(オフィスワーク)をしてる。
前職はエンジニア(技術職)だったけど、CAD以外にはMicrosoft Officeを使用していたし、現職は広告代理店の人事職だから、完全にMicrosoft Officeしか使っていない。
もちろん、打ち合わせ(結構不毛)や社内プレゼンテーション(やっぱり不毛)もあるけれど、業務時間の半分くらいは、PC業務だ。
メールを打ったり(メールの8割は不要だと思う)、エクセルで資料をまとめたり(みんななんのために数字並べてるのかわかってるのか?と思う)、パワーポイントで会議資料作ったり(手書きの方が速いしいいだろ)ということをしている。
そういうことをしながら思うのが
「やっぱり、PCスキルは必要」
ということ。
だから、僕は日々精進して、Officeソフト(特にExcelとOutlook、VBA)についてはスキルを上げてきた。

ただ…
気をつけた方がいいこともあるな、と思う。
「能ある鷹は爪を隠す」について

「能ある鷹」というと大げさだけどね。
ちょっと昔まで、役所仕事を揶揄して「サボらず、休まず、仕事せず」が無難に出世していい、なんて聞いたけどさ。下手をすると、会社なんかでもそんなことがある。
みんなよりPCスキルが高いと…
PC業務がどんどん押し寄せてくる。
(今の僕がその状況)
パーキンソンの法則って知ってる?
■第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
■第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
まさに第1法則が当てはまるわけだよね。他の人よりも頑張ってPCスキルを上げると、業務効率って上がるわけね。
前任者の仕事の仕方にもよるけど、データ集計はエクセルでコピペ、なんてアナログな状況だったとして、それをVBAで一瞬で終わるようにする。そんなことは楽勝に終わる。
で、何が起きるか。
「この業務もVBAかなんかで、ちょろっとやってよ!」
おいおい…
これは、僕の勤めている会社の風土なのか、広告代理店業界の風土なのか、それはわからないけど、「とりあえず、できる人に仕事は丸投げすればいいよね」的な考えの人の餌食になりかねないわけ。
それをどう思うか?
便利屋になるかどうか

こういう依頼を安請負してしまうと、それ以降も同様の依頼が来ちゃうわけ。
自分の業務効率を上げて、仕事の密度をあげよう!
その分、早く仕事を切り上げて家族との時間・自分の時間を持とう!
と思っても、残念ながらどんどん「しょうもない仕事」が押し寄せてくる。
「いい人」といえば聞こえはいいが、そういう依頼を安請負するということは、結局は自分の貴重な時間を蝕まれてしまうわけ。
はたして、それが本当にいいのかは、ちゃんと考えた方がいいよね。
そして、さらに気をつけ中いけないのが、そういう「しょうもない仕事」って、実は仕事ではなく作業になっちゃうんだよね。そして、始末が悪いことに「作業のための作業」になることも多い。
頼んだ方は、結構軽いノリで頼んだけど、その成果については無茶な要求をしてくる可能性も大きい。(もともと、それは自分の仕事ではなかったのに、そのフォローになぜか多大な労力を割く羽目になる)
だから、「しょうもない仕事」を頼まれたら、請け負うかどうかをちゃんと考えた方がいい。
「5秒で考える」ルールをつくる
なにか、「(本来は自分の仕事ではないはずなのに)PCスキルが高いためだけに押し寄せてくるしょうもない仕事」を頼まれたら、「5秒間考える」といい。
本当にやる必要があるのか?
と。
大抵は、しょうもないお願いだから、やる必要はない。
断っても問題はないはずだ。
だって、もともとは自分の仕事ではないのだから。
どうしても悩んだら「それはなぜやるのですか?」と相手に聞いてみると良い。
だいたい「とりあえずやってみてほしい」とか「その資料があれば便利だから」という曖昧な答えが返ってくる場合がほとんどだ。
その場合は、断った方がいい。
なぜなら、「あなたの大切な時間を使わせてもらう」という意識がないから。
そういう人に振り回されてはいけない。
もちろん、断られた相手は不快な思いをするだろう。
ただ、そこは毅然とした態度を貫いた方がいい。
そうすると、まわりからの「評価」が固まってくる。
つまり「あの人はちゃんとお願いしないと仕事(便利屋としての)は引き受けてくれないんだ」ということが定着する。
その方が、自分を守るためにも、とっても大事だ。
とは言っても、そんなこと言える環境じゃない…

じゃあ、そういう人たちとは距離を置いた方がいい。
例えば、転職するとか。
僕は「メーカーの技術職」から「広告代理店の人事職」にキャリアチェンジした。
そこで感じたのは「明らかに人種が違う」ということ。
どちらの会社でも、営業の人と話す機会が多いが、同じ「営業職」でも人種が違う。
「社風」というのかもしれないし、「業界柄」というのかもしれない。
違和感があるなら、距離を置いた方がいい。
消耗戦に突入する前にね。自分が一番大事にしなきゃダメだよ。いい人生を送りたいならね。