法人税法能力検定1級 一発合格の勉強方法【やり方はシンプルです】

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「法人税法能力検定がコスパが良くて面白い資格ってことはわかったけど、どうやって勉強すれば良いの?」という疑問がありますよね。
ご安心ください。
僕は独学で一発で合格したので、その方法をご紹介します。
やり方は非常にシンプルです。

試験そのものについて知りたい方は、まずこちらの記事をご覧ください。

結論から先にお伝えします。

  • 勉強時間の目安は2か月で50時間程度
  • 勉強方法は過去問題でのアウトプット中心

です。

僕は、消費税法と同時に受験しました。2019年末から勉強を始めて、2020年2月2日の試験に一発合格しました。
週末に少しまとめて勉強したり、法人税法との兼ね合いもあったので、毎日1時間というわけではないですが…大体の目安です。

目次

勉強の方法:インプット編

まず、消費税法についてのざっくりとした知識のインプットが必要です。

このインプット20時間弱、サクッと全体像を把握できるようなものがいいと思います。

TACの独自テキスト(2級向け)を持っていましたので、ざーっとやりました。
ときどきメルカリに出回っています。
眺めつつ、例題を『答えを見ながら』ノートに解いていくという程度でOKです。

試験は1級ですが、テキスト2級向けで全然OKです。

ちなみに、市販のテキストを使用するなら、こちらがおすすめです。

どちらを使うにせよ、パーっと読んで…「法人税の仕組みってこんな感じか…」「所得金額の計算(損金算入とか)ってこんな感じか…」「役員給与の処理…、寄付金の処理…、交際費の処理…」「繰延資産の処理ってのがあるんだな…」ということがわかればいいです。

他の勉強でも言えることですが、100%理解できなくてもどんどん先に進みましょう。
いきなり全て理解するのは無理です。
30%くらいわかったらどんどん進みます。
後からわかってくることもたくさんあるので。

インプットはささっとおしまいにして、過去問題でアウトプットに時間を割きましょう。
僕は実際にそうしましたし、それで試験には合格できます。

勉強の方法:アウトプット編

これはもう、ひたすら過去問題で演習です。

公式問題集には8回分が掲載されています。それを2回転すれば合格できると思います。
別の記事でも書きましたが、アマゾンなどでは買えないので、全国経理研究協会の公式ページから買いましょう。
僕はメルカリで買いましたが、あまり出回っていませんので注意です。

なぜ「過去問の繰り返し演習で合格できるのか?」というと「出題が数パターンしかないから」なのです。
過去問題を2回転すれば、もう出題される内容は覚えてしまいます。
そして初見の問題パターンはなくなります。

1級の場合、問題は3問構成になっています。

第一問「語群穴埋め」20点

これは、もう丸暗記です。
ちなみに、ここの穴埋めが理解(暗記)できないと、計算問題が出来ないので、演習をするうちに覚えるでしょう。
完璧に理解しなくてOKです。
理解できればOK。

僕の場合は、試験直前にアンチョコを作って、強引に丸暗記でしたが、それで大丈夫でした。

第二問「個別論点問題」20点

法人税法に関する、個別的な論点に集中して出題されます。
この個別論点ですが、過去問を見るとわかりますが、5パターンしかありません。

  1. 固定資産取得に関する圧縮限度額・償却限度額の計算
  2. 土地・建物の収用時の処理
  3. 固定資産の償却と用途変更についての処理
  4. 受け取り配当金等の益金不算入などの処理
  5. 貸倒引当金の処理

ただ、これらの5つの処理は、第三問の「総合問題」の一部としても出題されます。
もちろん、試験回ごとに出題内容はズレるのですが。

なので、この5論点を完璧に答えられるようになれば、総合問題も自ずと答えられるようになります。

僕は、どうしても「固定資産の圧縮」の問題が苦手だったのですが、こういった「税務実に関するサイト」や「税理士試験向けのサイト」を見ると、わかりやすい解説が載っているので、参考にしました。

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<財務諸表論ー計算> 圧縮記帳(積立金方式)について | Relax & Focus 〜姫路を拠点にする税理士のブログ... スポンサードリンク 税理士受験シリーズ。先週に引き続き、圧縮記帳についてお伝えし

第三問「総合問題」60点

決算資料をもとに、納付する法人税額を計算するというものです。
配点が非常に大きいですが、すべて部分点。2点x30ヶ所という具合です。
よって、最終結果があっていなくても、途中点でかなりの点数が稼げます。

「総合問題」ですが、出題はほぼワンパターンしか出題されません。
とはいえ、出題回によって、どの論点がフォーカスされるかが変わってきます。
言い換えると、第二問の個別論点のうちどれかに比重が置かれた決算問題が出題されます。

つまり、第二問の内容を理解(もしくは暗記)できていれば、第三問はただ決算資料に基づいて法人税額を計算するだけなので、簡単です。
ということで、第一問は頑張って暗記をするとしても、残りの第二問と第三問の出題パターンを身につけてしまえば、十分に合格ができる訳です。

過去問題をつかってアウトプット、つまり解かないと身に付かないので、しっかりと時間をかけて取り組みましょう。
逆を言えば、過去問題演習をしっかり行えば、十分に合格可能ということです。

ちなみに、僕は78/100点で合格しました。

当日に準備したほうがいいもの

よく、試験会場で「こんなにテキスト持ってきてどうすんの??威嚇??」ってくらい、テキストとノート持ってきてる人いません?
あれは全く意味ないです。
重いし、そんなに読みきれないし…。
直前の見直し、そんなに出来ませんから。

ってことで、是非お勧めしたいのは「アンチョコを作る」ってこと。
消費税法のときのような手作り冊子を作る時間がなかったので、さきほどの過去問題集を切り刻んで、作りました笑

試験直前まで見直しができますしね、いいと思います。オススメ。

あとは、総合問題の解説欄にかなり書き込みをして、頭に叩き込みました笑

まとめ:この方法で一発合格しよう

以上の手順に沿って勉強を進めていけば、2か月で問題なく一髪合格できます。

欲を言えば、法人税法の場合は簿記2級の知識があるとラクです。
簿記ではないので、仕訳問題は出てこないのですが、『前期前払いの当期処理』とか考えるときに、仕分け手順がわかった方がいい、という具合ですね。

あとは、『税効果会計』『圧縮記帳』の仕組みなんかも、わかっていた方が総合問題の締め括りの部分がスッと入ってきます。

逆に、簿記2級を持っていない場合は、ちょっと強引な丸暗記になってしまうかも。
合格するのには問題ないですが、かなり時間がかかるかもしれないですね。

履歴書に「◯◯1級!」って書けるので、自己満足感はハンパないっすよ。
そして、勉強した内容は実務でものすごく重宝します。


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やべっち
平成生まれの二児の父親。 仕事とのバランスを取りながら家族と幸せに生きる父親について研究中。 子育てや20〜30代の働き方について発信してます。
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