めでたく赤ちゃんを授かり、安定期前になると、「そろそろ安産祈願に行かないと!」なんて思ってしまいますよね。ママにしてみれば「安産祈願」は本当に大切なイベントなので、できるだけご利益のありそうな日に行きたいもの。
パパは案外その辺には疎かったりするのですが、「そろそろ安定期だし、安産祈願に行こうか?」なんて提案できたら、いい感じですね。
残念ながら、僕は長男が生まれるまでは「戌の日に安産祈願をする」という習わしをよくわかっていなかったので、妻に指摘されてから日取りを決めたのですが…
東京で安産祈願といえば、有名なのは「水天宮」ですね。
有名なだけあって、日取りによっては大変混雑します。ママの体調のためにも、できるだけ負担の少ないお参りをしたいですよね?
そんなわけで、「水天宮で安産祈願」についてご紹介します。
安産祈願の日取り「戌の日」って?

戌の日の「戌」とは十二支にでてくる戌(いぬ)のことを意味していて、比較的お産が軽く、一度にたくさんの仔犬を出産する「いぬ」(戌)の力にあやかって、暦で設定された「戌の日」に腹帯(岩田帯)を巻いて安産を祈願する習わしがあります
その「戌の日」ですが、日本の暦には十二支がそれぞれあてられており、戌の日も12日に1度めぐってきます。
うなぎを食べることが浸透している「土用の丑の日」の「うしのひ」も十二支の一つです。これも12日に1度めぐってきます。
日本の暦と言えば、六曜の方が一般的ですが、安産祈願は六曜とは関係がないらしく、仏滅でも気にする必要ないそうです。
しかし、戌の日と大安が重なっている日は「すごく縁起がいい!」ということで、安産祈願を行う人が多いという面もあります。
土日が重なると、「ザ安産祈願!」的な1日になるので、神社はかなりの混雑になるでしょう。水天宮も、もちろん例外ではありません。
ちなみに、2019年と2020年の丑の日は…
9月10日(火)、9月22日(日)
10月4日(金)、10月16日(水)、10月28日(月)
11月9日(土)、11月21日(木)
12月3日(火)、12月15日(日)、12月27日(金)
という具合です。
我が家は9月10日(火)に水天宮で安産祈願をしてきました。
六曜と戌の日と休日のどれをとるか?

六曜は関係ないとはいえ、やっぱり「大安」に安産祈願をしたいという気持ちは拭えないと思います。
一応ご参考まで、水天宮のWebページには、戌の日カレンダーは載っていますが、六曜カレンダーは載っていません。ということで、やっぱり六曜は関係ないっぽいです。
ただ、六曜的にも縁起がいい日を選びたいということであれば、「大安」以外の縁起がいい日を選ぶのも手だと思います。
以下に、六曜それぞれの意味を簡単に紹介します。
【先勝(せんしょう/せんかち)】
早くことを済ませてしまうことが良いとされる日。「先んずれば即ち勝つ」の意味。午前は吉、午後は凶と言われる
【友引(ともびき)】
勝負の決着がつかない良くも悪くもないとされる日。朝晩は吉、昼は凶と言われる。よく、友引については葬儀を避ける俗信がありますね。安産祈願には関係ないですが。ただ、慶事については“幸せのお裾分け”という意味で、結婚披露宴の引出物をこの日に発送する人もいるらしいです。
【先負(せんぶ/せんまけ)】
急用は避けるべきとされる日。万事に平静を守ることが良いとされ、「先んずれば即ち負ける」の意味で先勝に対応します。午前は凶、午後吉と言われています。
【仏滅(ぶつめつ)】
六曜における大凶日。仏滅は万事に凶であるとされ、この日は六曜の中で最も凶の日とされ、婚礼などの祝儀を忌む習慣があります(結婚式場の料金もこの日は少し安いみたいです…)。反面、『物滅』として「物が一旦滅び、新たに物事が始まる」とされ、「大安」よりも物事を始めるには良い日との解釈もあらしいです。
【大安(たいあん)】
万事進んで行うのに良いとされる日。「大いに安し」の意味で、六曜の中で最も吉の日とされます。何事においても吉、成功しないことはない日とされる。「泰安」が元になっており、婚礼や建前などの日取りなどは大安の日に行われることが多いですね。自動車の登録日や納車日、建物の基礎工事着工日や引渡日をこの日にするという人も少なくないそうです。
【赤口(しゃっこう/しゃっく)】
正午の前後を除いて凶日とされる日。午の刻(午前11時ごろから午後1時ごろまで)のみ吉で、それ以外は凶とされる。この日は「赤」という字が付くため、火の元、刃物に気をつける。つまり「死」を連想されるものに注意する日とされる。
こんな感じです。
正直、何がいいのかわからない…という感じがしますが、「戌の日」を優先するなら、その日の六曜に合わせて、お参りの時間を調整すればいいと思います。
今回、我が家がお参りした日は「戌の日・先勝」だったので、午前中にお参りしてきました。
六曜とは別に、安産祈願に家族で行くとなればパパ(またはじいちゃんばあちゃん)の都合をつけるために、土日を優先させる場合もあるでしょう。
水天宮のWebページにも「安産祈願の日取りとして、何にこだわるかは人それぞれ」的なことが書いてあるので、そんなに神経質になる必要はないと思います。
それよりは、大変混雑する「戌の日」や「大安」にこだわって、入場(入門?)規制がかかり、外での長時間の待機により体調を崩す…方が残念ですので、あくまでも体調最優先がいいかと思います。
混雑のためママ本人しか昇殿できない

水天宮では、「戌の日」と「土日祝日」が混雑します。事実、つい水天宮のWebページにもそのような記載があります。
そんなわけで、これらの日取りでは、ママ本人しか昇殿(神社の神殿の中に上がること)はできません。
よって、家族(たとえパパであっても)は別棟3階の待合室で待機となります。
待合室には、自販機や椅子があって、だいたい50人くらいは滞在できます。空調も効いていますし、トイレと授乳室もあります。
新しい病院の待合室的な感じの作りです。
土日の混雑具合
長男が生まれる前の安産祈願は土日の朝一番(8時の受付開始にあわせて)に行きましたが、すでに20人くらいのママがいた印象です。
受付に時間がかかりそうでしたが、僕はそのまま家族待合室に向かい、待機です。
祈祷終了が10時前頃だったような気がしますが、その時すでに境内にむかう参道には長蛇の列ができていました。
正確な待ち時間はわかりませんが、朝一番の受付を狙う場合よりも、待ち時間は長そうな印象でした。
自分たちの参拝の所要時間は、なんだかんだで2時間弱でしょうか?少し前のことなので正確な時間までは覚えていませんが、そこそこ時間がかかった印象でした。
戌の日の混雑具合
平日の「戌の日」なので、通勤ラッシュを避けて10時頃に到着しました。
この時、受付待ちの列は無く、到着後そのままスムーズに入場できました。妻は昇殿待合室の方へ進み、僕と息子は家族待合室に向かいました。
すでにたくさんの人が安産祈祷を受けているので、待合室はほぼ満員でした。座る場所はほぼ見当たらず…。
祈祷後に妻と境内で合流し、戌の銅像を撫でて帰りました。
それまでの所要時間は約1時間です。前回の「土日」よりもだいぶスムーズだった印象です。
帰りは11時頃でしたが、受付待ちの行列はほぼなかったので、やはり「土日」よりは空いているのかもしれません。
結局、いつ行くのがいいのか
昔の記憶は定かではありませんが笑、まとめると「『戌の日ではない土日』よりは『戌の日の平日』」の方が空いている印象でした。
何に優先を置くかは人それぞれですが、時間の融通が利くのであれば、「戌の日の平日」がオススメです。
もちろん、もろもろの事情により希望の日取りで安産祈願ができない可能性もあるでしょう。
そんな場合もあまり気にせずでいいと思います。
実際は妊娠月や戌の日にこだわらず、体調が安定した日に祈願を行うと良いでしょう。
最後は気持ちが大事です。