妊娠・出産された方、おめでとうございます!家族が増えるって、いいですね。
でも、出費がかさんで、家計は火の車…いくら「こども手当」がもらえたとしても、苦しい人も多いのでは?
そこで、妊娠・出産をおえた人にお勧めなのが、「医療費控除の確定申告」をすることです!
「え〜面倒だよ、ていうか確定申告とかやったことないし」
いやいや、もったいない。
マイナンバーカードとスマホがあれば簡単にできる

令和1年分(2019年)の確定申告(e-TAXなら2020年の3月まで)から、マイナンバーカードとスマホでもできるようになりました。
結構昔、10年くらい前かな?その頃は、金額を自分で計算して、申請書を自分で書いて、税務署に持っていいきました。
昨年までは、マイナンバーカードとICカードリーダとパソコンでできました。
それを考えると、めっちゃ便利に、簡単になったわけです。
こちらが、国税庁の確定申告のWebページです。
僕はiPhone8でやりましたが、問題なくできます。
パソコンとか、使いません。
ただし、マイナンバーカードは必要です。通知カードじゃダメなんですね。
こういうこともあるので、マイナンバーカードって結構便利。
先ほどのWebページにアクセスし、ピンク色のアイコン「個人の確定申告等を作成する」を押した後、遷移したページから、言われるがままにやっていけば、OK。
途中、マイナンバーカード用のアプリ、e-TAX用のアプリ(これは、確定申告データを送信するために使います)をインストールする必要があるのですが、これも案内に沿ってやれば問題なくできます。
結構な金額が戻ってくる

画面の案内に沿って、諸々の金額を入力していきます。
そのために必要なものは…
■ 源泉徴収票
■ 医療費の領収書
です。
ちなみに、「医療費控除」は家族でまとめて行うことができるので、4人家族であれば、4人分の医療費を合計した金額で確定申告することができます。
誰の名義で確定申告するか…これは、「一般的には」所得が多い人で行うのが有利。
ということで、「家族の稼ぎ頭の名義で、家族全員分の医療費の控除を行うのがいいでしょう。
で、医療費の金額入力方法は「領収書金額を入力する」と「集計表を提出する」の2通りが選べます。
ただ、集計表を提出するのは、スマホで確定申告する便利さが激減するので、「領収書金額を入力する」が便利です。
で、この医療費控除ですが、1年間でかかった医療費を合算してできますので、人によっては、かなりの数の領収書になるかもしれません。
「出産にかかった病院での費用」「出産までの検診費用」「家族みんなの歯医者の代金」「花粉症で処方してもらった薬」「風邪をひいたときのの費用」「薬局での費用」とか諸々…
そうすると、領収書の枚数も膨大なものになるはず。
我が家の場合、正確な枚数はわかりませんが、感覚的には100枚くらいはあるような…
そんな場合は、ある程度合算して入力できます。
「誰」が「どこの医療機関(または薬局など)」で「いくら使ったか」を集計して入力できます。
エクセルで集計するといいですね。
※もし、健康保険組合などから「医療費通知書」的なものが届いていれば、それを持って出費の根拠にできます
ちなみに、「医療機関までの交通費」も計上できます(タクシーは原則不可)。
公共交通機関の場合、領収書は発行されないので、どこの区間を何回利用したかということは自己申告。水増しして計上もできそうですが、やめましょう。
交通費金額と通院回数を見れば、一瞬でバレますからね。
逆に「予防接種」は医療費控除の対象にはなりません。あくまでも「治療」が対象で、「予防」は対象にならないんですね。
詳しくは国税庁のWebページをご参照ください。
これ、かき集めると結構な金額になると思います。
合計金額が10万円を超えると、医療費控除の対象になります。
妊娠・出産を経験すると、結構な出費

ということで、年間の医療費(とそれに付随する費用)の合計が10万円を超えると、医療費控除の対象になるわけ。
で、出産を経験すると、結構な金額が出ていきます。
いくら、健康保険・共済保険等から一時金42万円が出るといっても、病院や内容によっては、持ち出しは10万円を超えることもほとんどではないでしょうか?
(出産は「病気」ではないので、保険適用外ですが、医療費控除の対象になります)
それと、各種医療費をかき集めると…
多分、10万円は余裕で超えてくるのですね。
ってことで、医療費控除の確定申告すると、結構戻ってきます。
領収書を集めて集計して、ウェブでe-Taxをやって…2、3時間の作業。かなり割の良いバイトかもしれません。
翌年(度)の住民税が安くなる
さてさて、この医療費控除ですが、メリットは確定申告の時に、税金の還付(つまりお金をもらえる)だけではないのです。
10万円を超えた医療費金額は、課税所得から控除されるので、翌年の住民税が安くなります。
ちょっと難しい話になるので省略します。
とにかく、医療費控除をすると、良いこと尽くめ。
2020年2〜3月におこなう確定申告は2019年分です。
つまり、2019年にはらいすぎた税金が還付金として返ってきます。
さらに、ざっくりいうと2020年度の住民税も安くなります。
ということで、ちょっと面倒ですが、医療費控除の確定申告を行うと、「還付金としてお金が戻ってくる」プラス「未来の住民税も安くなる」という二重のメリットがあるわけです。
保育園の利用料が安くなるかも??

さらに、保育園に通っている子供がいる家庭にとって朗報なのが、「保育園の利用料金が安くなる(かも)」ということ。
2019年10月から3歳クラス以上の保育料は無料になりましたが、2歳以下のクラスについては、現状は有料です。
で、その保育料ですが、基本的には「住民税額に連動して決まる」はずです。
どれくらい下がるかは、みなさんの年収(に応じた住民税)と自治体の基準によって変わります。
ただ、参考までに、僕の住んでいる自治体では…
世帯の年間住民税が30万円から27万円に下がった場合、月々の保育料は3,000円安くなります、つまり、年間で3万6千円安くなるってこと。
つまり、この場合、頑張って医療費控除の確定申告をした場合、翌年度への影響は…
・住民税の減額:3万円
・保育料の減額:3万6千円
→合計6万6千円の減額
ということ。
もちろん、これに確定申告のさいに還付金を受けられます。
これらの金額は「収入」「医療費」「自治体の保育料基準」によって大きく変わってきます。ただ、もしかすると10万円くらいは節約できちゃうかも…?ってこと。
まとめ
ということで、出産を経験したら、医療費控除の確定申告をやった方がいい!!ということを紹介しました。
人によっては10万円くらい節約できちゃうかも?(高給取りだったらもっと効果があります)
ということで、家族で旅行に行けちゃいますね。
「確定申告って面倒くさそう〜」って思わずにチャレンジしてはいかがでしょうか?
数年前と比べて、とっても楽ちんになりました。
「源泉徴収票」「医療費のわかるもの」「スマホ」「マイナンバーカード」があれば、小一時間でできちゃいます。